デザイン思考の最初のステップは、共感から始まる。
デザイン思考に限らず、共感を得る、というフレーズはブランディングの文脈でもよく聞くキーワードである。
二つの共感の差と関係について、考察。
考察
- デザイン思考における共感は、ユーザーの感情や行動を知ることであり、必ずしも、感情的な共感を意味するわけではない。
- ユーザーが何に好意を持っているのか、プロダクトを選択するまでにどのようなストーリーを経るのかを知ることが共感で、製作者がユーザーに共感するという意味である。
- 一方、ブランディングにおいては、ユーザーがブランドに共感を持ってもらえるような、企業としての取り組みのことを指す。
- 製作者は、ブランドをどう見てほしいか、を定義したうえで、ユーザーにそのイメージを喚起してもらえるように、体験を改善していく取り組みを行う。
- ブランディングはユーザーが企業に共感する、という意味である。
- 言葉の意味や経緯は若干異なるかもしれないが、ユーザーが共感してくれるストーリーを知る(デザイン思考)ことは、ブランディングにおいても、ユーザーがイメージを喚起してくれるストーリーを作るうえで、大事なことであると思われる。
- ブランディングを得ることは、リピーターの獲得や価格プレミアムの効果などの効果が期待できる。なぜ、デザイン思考なのか、なぜ、共感なのか、と問われた時の一つのヒントになるのではないか。